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何の話かっていうと、バイトの話なわけです。 簡単に・・プロ野球の世界に例えて言うと、戦力外通告を受けました。 もうちょっと詳しく言うと、トレードを拒否して戦力外通告って感じです。 まぁ予兆は十二分に感じていたわけで。 あまり日記ではバイトのことは書かないようにしていましたが、それなりに色んなことが有りました。 バイトを始めて3ヶ月ちょっとですが、入って1週間もしたころから「自分は、自分で辞めるんじゃな くてクビを切られる立場だ」って思っていました。 日記にも書きましたがあのミスをしたあたりから、「バイトとして雇われた身なのに、なんにも役に立 っていない。 それどころか迷惑かけてばっかりいる」って気持ちが強くありました。 それでもってそのミスの数日後に後輩ができて。 何が辛いかってことごとく比べられるんですよね。 自分、比べられるのはあまり好きじゃないんです。 どっちかっていうと『人それぞれ』って考えが好きなので。 競い合って自分の能力を上げるなんていうことは、僕の場合あまり効果が無い。 雇う側としてはどういう考えだったのかわからないけど、おそらくそういう効果を狙って採用したんじ ゃないかなぁ。 家電売り場を希望したって話は聞いていないですし・・・第一、希望が少ないのが家電売り場だし。 で、その結果どうなったかと言うと、僕の『できなさっぷり』が強調される結果になったわけです。 別にその後輩が悪いとか全然思ってないですけど、どうも向こうは過去になんらかのバイトをしていた みたい。 あくまで想像だけど、レジの打ち方とか言葉遣いとか、自分とは入ってきた時点でのレベルが違った。 自分は完全な『ド素人』なわけで、特筆すべき特徴もなく、ただの『出来ないヤツ』ってレッテルは はがれないものになってしまった。 「自分で辞められない。辞めさせられる。」 うまく言えないけど…僕の扱いというか立場というか…日に日にきつくなっているなぁと感じてた。 きつくっていうのは厳しくではなくて、冷たくって感じだった。 あんまり人付き合いが上手い方じゃないし慣れっこだけど、疎外感みたいなのはあったし。 なんというか後輩がてきてからそんな感じは余計に受けるようになった。 僕はハッキリ言って消極的・受け身タイプだ。 積極的に仕事内容について聞こうとしないし、やろうとしないヤツと思われたのだと思う。 言い訳をすれば聞かないんじゃなくて聞けなかった。 ただでさえ人にモノを聞くのが苦手だし、当時はそんなに仲がいいわけでもなかったし、 自身の仕事をされている先輩に聞くのはどうも邪魔しているって気が抜けなかった。 もうちょっと言えば、僕は何かとタイミングが悪い。 聞くタイミングが上手く取れないんです。 で、そのまま聞けずじまいでいる時にお客さんに聞かれて慌てて聞きに行く…。 その悪循環です。 おまけにお客さんにテキトーに答えることに抵抗があって、要領のいい人ならその場しのぎの発言で 聞きに行かなくても済むんだろうけど、間違ったことを教えるのは嫌だったし、自分が逆の立場になっ たらやっぱりそんなテキトーにことを済ませることは出来なかった。 それもあって解っていても・多分そうだろうと思っていても聞きに行った。 そんな事を繰り返していると、自分の中で「役に立つどころか仕事増やしてるんじゃ…」て気が増して きて。 それでも続けてこられたのは、売場の人たちが優しかったから。 途中から僕の性格にも気付いたのか向こうからいろいろ仕事を僕に頼んでくれるようになった。 内心はどう思っていたのか解らないけど、その気づかいが嬉しかった。 それでもまぁ不安は消えなくて。 売場の人たちとはそれなりにコミュニケーションも取れるようになったんですが、どうしても取れない 人がいたんです。 普段は直接売場に出て商品を売ったりは絶対にしない、課長さん。 偉い人なんだろうけど、どうしてもあの態度に納得ができなかった。 どう頑張っても性格的に合わない人だった。 ここに運がなかったというか…とにかくその人とは顔も合わせたくないって感じだったんです。 しかしまあ上の人と噛み合わないのは致命的なことなワケで。 叩きだされた原因の一つなのかもしれない。 4月の下旬頃だったかなぁ。 売場の奥にある連絡スペースに1枚の紙が貼ってありました。 【5月〜6月にかけて面接を行います。】 とっさに「これでアウトかな?」って思った。 面接の対象は全員だったけど、なんかそんな気がした。 ちょうどその紙が張り出された頃に、パートの方が新たに入った。 素人の僕が見ても人数が多すぎる気がした。 僕からすれば人がいるに越したことはないんだけど、ちょっと気になる増え方だった。 僕の1つ上の先輩は僕が入る3ヶ月近く前からいたみたいだった。 ちょうど僕が入って数日のうちに超優良ベテランアルバイトの方が辞められている。 単純に考えて僕が後がま的存在だったんだと思う。 その後がまが頼りなくて・・・入って1週間ほどでもう1人採用して。 それでもってもう1人、バイトよりも存在価値の高いパートの方が入ってきた・・・。 確実に採用スパンが短いのが解る。 はっきりいって不自然。 「追い出しバッシングかな?」と考えるのはマイナス思考の僕にはごく当り前の考え方だった。 そんな中での貼り紙。 「毎年のことのようだし・・・こりゃ計画的だなぁ。」と思っていた。 常に「いつ呼び出されるのかなぁ」と心の中で思いながらの仕事。 正直辛かった。 バイト自体はそれなりに楽しくやっていたんだけど、日に日に不安の方が増えていった。 それでもまぁ休むことなく毎日行っていると、人見知りの僕でも仲良くなれる先輩もできてきた。 学校が始まったこともあって春休み中とは違い、毎週のシフトは固定されてくるので話しやすい環境が 出来たのかもしれない。 それはそれで当然嬉しかった。 気軽に話しの出来る人がいるだけで安心感が違う。 それが不安を軽減してくれたこともあった。 でもまぁそれだけ気の知れた仲になると色々話してくれるわけで。 意識したのかポロっと出てしまったのか解らないけど、 その人が担当していた部分のうち一部を後輩のバイトの人が受け持つことになって、これ以上品切れを 起こしたら何言われるか解らない。 って感じのことを聞いた。 その時は「やっぱりか」と思ったけど、その言葉を必死で飲み込んで「ホンマですねぇ。気が抜けない ですねー。」 って感じのことを言って、ムリヤリ気付かないフリをした。 ある程度勤めていると、各バイト&パートにそれぞれ担当というものができるんです。 似たような商品を固めて1人の担当にして、その人が責任を持って商品の発注や管理をするわけです。 普通に考えれば入った順番でしょ。 それを1週間の差とはいえ飛ばされた・・・。 これで確信を持ってしまった。 その日は昼過ぎから出勤だった。 行っていきなり、床に着いたテープの跡とかを取っておいてくれって言われた。 担当があれば何かとすることがあるんだけど、僕には無いので、仕事の無い僕はフツーに仕事に取り掛 かった。 でもまあちょっと考えたらありえない仕事なわけで。 別に僕じゃなくてもいいし、そんなことは清掃業者の方に頼めばいいわけだし。 やっているうちに悲壮感が襲ってくる。 それでも必死にこらえてその日はその作業に大半を注いで終わった。 次の日も昼過ぎからの出勤だった。 展示商品の空箱に、その展示商品のパーツを入れておいてくれって言われた。 お客さんには見えない従業員専用のスペースで、僕は山積みにされた箱と格闘しながら作業をしていた。 予想以上に時間がかかってしまい、ちょっと怒られた。 まぁ仕方ないか・・・とあまり気もせずに売り場に戻った。 しばらくレジまわりで接客をしていた。 あんまりお客さんもいなかったこともあり、先輩とちょっとした話をしていた。 すると唐突に「左利きですか?」って聞かれた。 僕は右利きなので違いますよって答えたら、「家電売り場って左利きの人が多いんですよ」って答えが 返ってきた。 そうなんか・・・とあまり深く思っていなかったんですが、その後が効いた。 その先輩は名前を挙げていってくれた。 でも1人しか今一緒に働いている人はいなかった。 僕が不思議そうな顔をしていたのかな、先輩が僕にボソっと言った一言が「わりとスグ辞めた人が多い んですよ」。 要するに僕もスグに辞めるってことだろ、と思った。 その時も気付かないフリをして答えておいた。 その後、売り場No.2の人に「売り場トップの人がこれ揃えといてって言ってたぞ」と呼ばれた。 売り場の棚を支えるパーツとか板とかがバラッバラに置かれていた。 前から気になっていたし、フツーに仕事に取り掛かった。 見た目は。 ここまでくると売り場から僕を外したいと思っているとしか思えなくなった。 もはやジャマ物扱い。 ほかのバイトの人とは違い、僕の大学ははっきり言って名前で劣る。 でもまぁギリギリで入ったわけじゃなくて余裕しゃくしゃくで入ったわけで、正直今の大学のレベルに 満足はしていない。 レベル的にはほかのバイトの人たちの大学にいてもおかしくないと思っている。 これはまぁ高校での兼ね合いでこうなったんだけど。 そんな大学に行っているからか、どうも僕はアホだと思われているらしい。 まぁそれは覚悟していたことだし、仕方が無い面もあるけど。 しばらくしていると、さっきの先輩が特に用もなく入ってきた。 「あぁそれ僕も昔やりましたよ。」 そう言ってスグに戻っていった。 『どこまでアホを演じないとダメなんだろう・・・』と寂しくなった。 そこまで鈍感じゃねぇ!って言いたくなったけど、やっぱり気付かないフリをした。 その先輩はさっきの失言を取り戻そうとしたんだろうけど。 こうなると時間の問題。 夕方、お客さんの少ない時間にそのときは訪れた。 顔も見たくない人と応接室で1対1の面接。 「この6月からレジが変わる・・・」こんな出だしだった。 「レジ研修をしなければならない」 まぁそうだろうね。 でも次からの展開がおかしい。 「レジは使えるな」 どこまでバカにしとんねん。 少々怒りつつも素直にハイと答えた。 すると「新しく入る人よりかは覚えるのが早いと思うんよ」 「今ちょっと家電が人数多すぎるんよ」 「で、○○売り場へ移動して欲しいんよ」と。 ちょっと意外だった。 速クビかと思ったらワンクッションあったんで逆に驚いてしまった。 しかしまぁ同時に、それなら家電に人を次から次へと来させるなよ。 そんな言い訳効くとでも思ってんのか・・と腹が立ってきた。 しばらくそんなことを考えていると続けざまに質問してきた。 「どうですか?移動してもらえませんか?」 文章では上手く伝わらないかもしれないけど、明らかに2択じゃなくて1拓だった。 移動しろ!って言いたいんだなってことが手に取るようにわかる質問の仕方。 ちょっと黙ってみた。 するとそこから先はいかに僕が他のバイトの人よりも劣っているかの説明のオンパレード。 もうええっちゅうねん。 そのまま家電には残れないかと聞いたら、あっさり断られた。 で、「○○がムリだったら、ちょっと契約は難しい」と。 ならさっさとそう言えや。 要するに「家電では使えないからクビ。でも他の場所が人手不足だし、ある程度経験のある僕が行けば、 新人を雇うよりも効率がいい」。 これがバイトの運命であり企業家としては当然のことなんだろうけど、どうでもいい出だしもあってイ ライラは極限に達していた。 どうせ移動しても上司は顔も見たくない人のまま。 周りの人が変わって商品も変わって全てが1からやり直し。 たとえ移動したところで、また次の時の面接で落とされるのがオチ。 行った場所でもまた周りの人に迷惑をかけるのは必至。 もはや家電で働けない以上、残る必要もなかった。 僕はその移動を拒否した。 「なら契約はできない」 「それでいいです」 「あとは事務所に行って手続きしてください」 「はい」 ―終了。 最近フリーターが増えているようにバイトとかの非正規雇用者が急増してちょっとした問題になってい る。 増える理由は簡単で、雇う側からすれば給料は安いしクビ切るのは簡単だしで・・まさに使い勝手のい いコマ。 今回僕が働いていた場所も、ほぼ全部がバイト&パートの会社でした。 面接に来たヤツを雇えるだけ雇って、マニュアルも何も作らずに働かせる。 で、使えそうなヤツや伸びしろのあるヤツだけを残してクビを切る。 人が減ってきたらまた雇う。 そのくり返し。 実力主義社会で要領のいいヤツのみが生き残れる世界。 授業とか新聞で見聞きしていたけど、自分がそんな世界に飛び込むとは思ってもいなかった。 運悪くというか運良くというか、たまたま僕が初めて雇われの身として行った場所がそんな所だった。 僕みたいなタイプ(要領悪くて・引き気味の性格で・慣れるのに時間がかかる)にとって最も向かない 場所だった。 もともとバイトは短期間で結果を出さないといけない職種ではあると思うけど、こればっかりはどうし ようもない。 性格というか個性だし。 それが認められない場所に居てもしょうがない。 世間はそんなに甘くは無いと思うけどそう感じた。 2日ほど気持ちが切り替わらなかった。 なんか心の中にどうしようもない物が取れずにいた。 なんでかなぁ・・・って1日中考えた。 ずっと前から解っていたことだし、覚悟していたのになんでこんなに体にくるんだろう。。。 色々考えて1つ気がついたことがあった。 「戦力外通告じゃなくて、自由契約になったって考えよう」 バイトを辞めることになって、僕は久々に自由の身になる。 バイトを始めて以降、中途半端だった学校や好きなサイト作りも存分にできる。 そう考えるようにした。 ちょっと気が楽になった。 辞めるまであと1週間とちょっと。 まだ事務所には行っていない。 来週には行かないとなぁ。 バイト最終日はセールかなんかでほぼ全員が出勤になっている。 ちゃんと挨拶しないとなぁ。 迷惑かけまくったし。 次の日もセールだからゆっくりとした時間は無いと思うけど。 それが終わったら自由の身になれる。 とってもいい経験になった。 将来の事とか考えるきっかけにもなりそう。 短い間だったけどバイト出きてよかったなぁ。 ・・・・ちょっと悔しいけど。 2005,5,26記す。